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切符収集記&登山行記

切符収集記&登山行記

みなとめぐり

みなとめぐり

旅行期間:平成20年1月17日~20日
訪問標的:茨城交通、銚子電鉄、相模鉄道

【プロローグ】

 去年の1月に東京でバーゲンを堪能しつつ群馬や栃木の私鉄をめぐったのですが、「1月に上京」というのが私の中で定例化されつつあります。
 今回は、親戚の法要が藤沢であるのでそれにあわせて、と言うと罰があたりますが、前後の日程に余裕をもって上京することにしました。
 関東近郊の私鉄で行っていないところは多いのですが、今回は3セク化(別会社化?)が近いらしい茨城交通と経営難で有名になった銚子電鉄を訪問、さらに藤沢行きついでに相模鉄道で記念乗車券類を入手、というプランで行くこにしました。

【1日目】
《名古屋~車中泊:ムーンライトながら》

 今冬は青春18きっぷを買ったので、行き帰りはこいつで移動です。出発日の17日は木曜日でしたが車内放送によると指定席はすべて売り切れとのことでした。名古屋までは時間の都合で近鉄による移動でしたので、日付の変わる大府から18きっぷ利用としました。今回の車中ではなかなか寝付けず、かと言ってまったく寝なかったわけでもなく、寝たのか寝ないのかわからないうちに東京へ着きました。



【2日目】
《東京~柏~勝田:茨城交通訪問~鹿島神宮~銚子:銚子電鉄訪問》

 今回のプランで苦労こいたのは、朝のうちに千葉エリアのコインロッカーへ大きい荷物を放り込み、1日のうちに勝田と銚子を訪問し、いくつかの駅で途中下車を果たし、おいしい魚を食べ、夜7時半頃には千葉県は市川へ戻ってくる、という内容を達成することでしたが、列車の時間による制約が多く「おいしい魚を食べる」というのはカットとなりました。残念です。こういうあたりが私にとって旅のポイントになるのですが。
 最初は東京駅に荷物を置き、周遊、夜に荷物を取りに戻り市川へ移動、というプランを考えていたのですが、東京から市川への移動が帰宅ラッシュに重なることもあり、このこともプラン作成上でネックとなりました。結局、船橋駅のコインロッカーへ荷物を置き夕方に回収、東西線で東へ向いて移動すればラッシュの方向と逆向きになるかと。そういうわけで、総武線で船橋へ移動、荷物をロッカーへ放り込んで西船橋へ、さらに武蔵野線で新松戸へ向かい、常磐線の長距離電車をつかまえるために柏へ移動、そんなプランにしました。時間が早かったので武蔵野線あたりはがらがらでしたが、6時30分頃、柏へ着くと東京方面のホームは人でいっぱいで東京の力をまざまざと見せ付けられました。私も昔、町田から新宿まで田園都市線で通学していましたが、もうあんな列車利用はようできません。10両つないだ列車に人が乗り切れないなんて、伊賀の地では考えられません。
 プランたてについての説明が長くなりましたが、今回は我ながらよくできた行程だったので、ついつい言葉が多くなりました。だって、家族らでは誰もこんなことに興味を示してくれないんですもん。
 柏からは第1の訪問地、勝田を目指します。夜行明けはおぢさんの体にきついのでグリーン車を利用します。JR東日本のグリーン車作戦、私、完全にはまってしまってます。この翌々日に東海道線を利用するのですが、再度利用させてもらいました。新快速にグリーン車が付いたら、私なんか喜んで利用するのですが。
 勝田8時37分着。朝の客をさばいたのか2両連結の気動車が待っていてくれました。古い気動車を期待していたのですが、きれいな車両でした。乗換窓口で1日乗車券を所望すると、休みの日のみとのことでした。残念。とりあえず那珂湊を目指します。
 8時47分出発。最初は幹線道路らしき車の列を横に見たり、大きな工場敷地の横を通ったりしますが、やがて田園地帯へ。平原が広く広がる車窓は独特で、晴れ晴れしい気分になってきます。名前は忘れましたが、途中駅には舗装されていない素朴な駅もあったりで、気候が良くなったら途中下車してみたいものです。
 那珂湊に到着。ここで後ろの車両を切り離すために係員が忙しく動いており、良き時代の主要駅といった光景が展開されます。反対側には古い気動車による那珂湊行き列車が入っており、早速パシャパシャと撮影します。平日にもかかわらず、同業の方が何名か見えてました。

茨城交通~気動車

旧型車両が2両連結で入ってきました。

那珂湊駅舎

那珂湊駅舎  どっしりした駅舎です。

 ここの駅、構内は広いし、駅舎は昔ながらといった感じだし、列車待ちしていても楽しいです。窓口には「使用済硬券希望の方はお申しつけください」みたいなことが書いてあったので、事務所内に入れてもらって5枚ほど購入。さらに、軟券乗車券の一般式と金額式、JR連絡、補片、補往を買って、6千円ほど使ってしまいました。今年は切符を買う数を減らして倹約と誓っていたのですが、新年早々ダメでした。
 先ほど交換した列車が戻ってきた阿字ヶ浦行きに乗ります。後ろのクリーム色と朱色に塗り分けられた車両は切り離され、青&クリーム色車両1両となり、私を入れて3人の乗客で阿字ヶ浦を目指します。途中は、住宅地もあり普通の風景で、阿字ヶ浦到着。周りに建物があるものの、人の姿はなく静かな空間を1人カメラ片手にうろうろします。
 帰りの列車は途中駅で客を結構拾い、勝田へ10時28分に戻ってきました。次は銚子へ向かうべく、水戸から鹿島臨海鉄道に乗ります。水戸駅構内のロッテリアで早めに昼食として、11時27分発の鹿島神宮行きで出発です。列車が1両というせいもあるのでしょうが、結構混んでいる上に長距離利用者の割合も高いみたいで利用率は良いように見受けられたのですが、実際どうなんでしょうか。高架を走るので見晴らしが良い車窓を楽しみ、車道も歩道も跨線橋でこなすぜいたく仕様に驚きつつ、寝不足な体が持つわけもなく居眠りしながら鹿島神宮に到着。単なる移動手段としてしか思っていなかったのですが、特徴的で結構面白かったです。寝ていた時間も多かったのですが・・・。このあたりで、那珂湊駅の入場券を買い忘れたことに気づきました。軟券類に気を取られすぎてました。
 鹿島神宮から佐原経由で銚子へ向かったのですが、途中なんと雪が降り始めました。私にとって「房総=温暖な土地」という勝手なイメージがありましたので、これにはいささか驚きました。佐原で銚子に乗り換えると、より一層降雪が激しくなり行く末に不安を感じ始めます。
 とまれ、無事銚子到着。この天候では散策は無理なので、銚子電鉄の切符収集&乗り鉄に徹することにします。

JR東日本~千葉

雪の中、銚子到着。この塗色好きです。


銚子電鉄1

銚子からは銚子電鉄にゆられて


 14時51分発の外川ゆき電車で出発。観光客らしきグループやカップルもみえ、いつものローカル私鉄乗車とは趣が異なる感があります。営団地下鉄のお古と旧型車両っぽい車で行ったり来たりしながら、観音、仲ノ町と切符を収集しながら、2回目の訪問となる外川に到着。前回訪問時の記憶がまったく無く、しばし駅舎を眺めたりします。ここで入場券を所望すると、D型の記念タイプでした。また、合格祈願の記念切符は発売駅が限られているようすだったので、ここで購入しました。
 で、来た列車で1駅折り返し犬吠駅で下車。売店が構内にあったので切符を買いがてら、友人や家族への土産を探します。この後、友人宅へ泊まらせてもらうので、食べる用も兼ねてぬれせんべいを購入、家へはさんまの佃煮を買いました。この佃煮なかなかおいしく、帰宅後、弁当に入れたり、夕食時にちょっとつまんだりして重宝しました。
 他の観光客と一緒に電車に乗り込み、これで銚子電鉄訪問は終了です。天気が残念でしたが、ぬれせんべいや佃煮等のグッズというか物産を扱っていたり、渋い駅も残っていたりでなかなか楽しかったです。途中の風景もたいしたことなかったかのような記憶があったのですが、路地裏のようなところを走ったかと思ったら畑の中を走ってみたり、ほのぼのした路線でした。
 さあ、あとは友人宅へ向かうのみです。銚子から千葉経由で、船橋駅にて朝置いていった荷物とご対面します。ホームへ上がるとちょうど東西線直通電車が来たのでラッキーでした。ラッシュを逆方向に切り抜けるように行徳駅着。今回の旅は友人宅で宿泊費を浮かさせてもらうのでした。

【4日目】
《藤沢~湘南台:相模鉄道にて収集~帰宅》

 1日とびまして、旅行も4日目。無事、藤沢で法事を終えると、一路、湘南台へ向かいます。売り切れているか心配だったのですが、90周年記念乗車券は私を待ってくれていました。無事、入手。最近はカードのほうが人気があるのでしょうか。
 ついでに、ゆめきぼ切符を買うべくゆめが丘駅へ。ここの駅は吹きっさらしで風の強い日は寒そうですが、二条駅のような屋根に覆われたホームは写真を撮る背景にはうってつけのように見えます。
 さて、無事ブツは購入したのですが、90周年記念の入場券セットは売り切れでした。当初この入場券セットは3千数百円とお値段が少々張るため買うつもりはなかったのですが、「売り切れ」の文字を見るとなんだか欲しくなってきます。
 この後、希望ヶ丘駅でもゆめきぼ切符を購入し一般式硬券をコンプリートするのですが、ここも入場券セットは売り切れでした。ならば、湘南台駅には在庫があったぽい、ということで大和から小田急で藤沢へという当初のプランを捨て、再び湘南台へ向かいます。湘南台に着き「もし無かったら他の駅へ戻るか」などと考えながら駅員に尋ねると、ありました。
 こうしてだいぶ荷物が増えましたが、ミッションを終了しました。藤沢では小田急やOPAで嫁に頼まれたアンサンブルを探したのですが、探し方がまずいのか見つからず今回も土産は菓子オンリーで勘弁してもらうことにしました。
 藤沢からは在来線で熱海へ移動し、熱海~浜松の間のみ新幹線を利用し、浜松からは東海道線、関西線経由で最終の伊賀上野発上野市ゆきに間に合ったのでした。途中、またまた雪が降り始め、柘植駅ではうっすら構内に雪が積もっているさまがみえました。上野市駅に降り立つと雪は粒が大きく、ケチでタクシーをめったに利用しない私もさすがに「こりゃたまらん」とタク利用で家にたどり着いたのでした。

                        《おしまい》



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